「もしバナゲーム」やり方と全カード!家族で人生を語る終活ツール
もし バナ ゲームは、自分が重い病気にかかった時や人生の最期にどのようなケアを望むか、カードを通じて家族や大切な人と語り合う新感覚のコミュニケーションツールだ。最期の瞬間なんて誰しも考えたくないものだが、「縁起が悪い」と遠ざけてきた重いテーマを驚くほど軽やかに、かつ深く引き出してくれる手段として熱い視線が注がれている。
医療現場や福祉施設にとどまらず、一般家庭や地域のワークショップへと普及の波が広がっている。実はもし バナ ゲームのプレイを通じて、これまで知らなかった親の本音や配偶者の価値観に初めて気づかされたという声が各地で相次いでいるのだ。死を見つめる作業は、決して後ろ向きなものではなく「残された今をどう生きるか」という前向きな選択に他ならない。
もしバナゲームの正しいやり方と全36枚のカード種類

プレイ方法は拍子抜けするほどシンプルだ。基本的には1グループ3〜4人で行う。プレイヤーには「もしもの時」に自分自身が大切にしたい価値観や願望が書かれたカードが手札として配られる。カードは全部で36枚。「痛みが緩和されていること」「家族と一緒に過ごすこと」「自分の意志が尊重されること」「無駄な延命治療を受けないこと」といった具体的な選択肢が並ぶ。
順番に山札からカードを1枚引いては手元のカードと交換し、自分にとって重要度の高い「トップ3」の選択肢を手元に残していく。手札を捨てたり選んだりする際、「なぜそのカードを選んだのか」「なぜ手放したのか」を言葉にして周囲に説明する時間が設けられているのが最大の特徴だ。この言葉にするプロセスこそが、本ゲームの真骨頂と言える。
全36枚のカードは、身体的な苦痛の緩和、精神的な平穏、人間関係、そして医療処置の希望という4つのカテゴリーに大別される。最後には参加者全員が選んだ「大切な価値観」を披露し合い、お互いの死生観や優先順位を肯定的に受け止める。勝ち負けは存在しない。互いの思いを聞き出し、尊重し合うこと自体が目的だ。
アメリカの「Go Wish」から生まれた終活カードの起源

このユニークな終活ツールの原点は、アメリカの非営利団体「Coda Alliance」が開発した「Go Wish」というカードゲームにある。重病の患者が「人生の最終段階で何を望むか」を医師や家族へ伝えるための会話支援用として全米で広まった。
文化的な背景や死生観の違いを超えて、カードという視覚的なツールを使うアプローチは極めて有効だった。直接口に出すには重すぎる「どんな最期を迎えたいか」という問いも、手元のカードを選んで並べるというゲーム形式の操作を挟むことで、心理的ハードルが劇的に下がるのだ。
一般社団法人iKoukiと蔵本浩一氏が拓いたACPの新たな可能性

この米国発のゲームを日本人の生活習慣や心情に合わせて翻案し、国内に普及させた立役者が一般社団法人iKoukiである。同団体の代表理事を務める蔵本浩一医師をはじめとする医療従事者たちが、日本の医療現場における対話の欠如に強い問題意識を持ったことがきっかけだった。
医療現場では、本人の希望が分からないまま延命治療の判断を迫られ、家族が罪悪感に苛まれるケースが後を絶たない。事前に自らのケアについて話し合うアドバンス・ケア・プランニング(ACP)の重要性が叫ばれながらも、具体的な会話のきっかけが掴めずにいた日本文化において、このゲームは対話の扉を開く画期的な切り札となったのだ。
厚生労働省も推進する「人生会議」と医療・介護業界での導入事例
厚生労働省は近年、愛称「人生会議」としてACPの普及啓発に本腰を入れている。万が一の時に備えて、自分が望む医療やケアについて前もって話し合い、周囲と共有する取り組みだ。
現在、医療・介護業界の研修現場や地域包括支援センターなどでは、ゲームを活用したワークショップが頻繁に開催されている。特に緩和ケアや在宅医療の現場では、患者や家族の本音を引き出すトレーニングツールとして重宝されており、看護師やケアマネジャーからの評価もすこぶる高い。
NHK特集でも話題!Amazon等で購入できる終活ビジネスの広がり
こうした動きはメディアの注目を集め、NHKのドキュメンタリー番組やニュース特集でも「重いテーマを笑顔で語り合えるツール」として幾度も取り上げられてきた。テレビ放送直後には問い合わせが殺到し、世間の関心度の高さを裏付けた。
かつては医療従事者向けの専門ツールというイメージが強かったが、現在ではAmazonなどの大手ECサイトでも手軽に購入できるようになっている。拡大を続ける終活ビジネスの市場において、単なるエンディングノートの記入にとどまらない「体験型・対話型コンテンツ」としてのポジションを完全に確立した。
後悔しない人生のために家族で語り合う重要なメリットと未来の備え
自分の死について語り合うことは、決してネガティブな作業ではない。むしろ「自分が人生で何を一番大切にしているのか」を再確認し、残された時間を自分らしく生きるためのポジティブなきっかけだ。
家族でこのゲームを体験した人々からは、「親が一番気にしていたのが痛みの除去ではなく『家族に迷惑をかけないこと』だと知ってハッとした」「元気なうちに話しておけたことで将来への不安が消えた」といった声が寄せられている。お盆や正月の帰省時など、家族が集まるタイミングでトランプのように囲んでみる。それこそが、後悔しない未来の備えに向けた、確かな第一歩になるはずだ。 (出典: もし バナ ゲーム(Yahoo!ニュース))