ひょうきん族ブラックデビルの衝撃!さんまが明かす伝説の誕生秘話
ブラック デビル ひょうきん 族という言葉を聞いただけで、昭和のテレビの前で腹を抱えて笑った記憶が蘇る人も多いはずだ。1980年代初頭、日本の土曜夜8時を揺るがした伝説のお笑いバラエティ番組『オレたちひょうきん族』。その象徴的なコーナー「タケちゃんマン」で異彩を放ち、全国の子供たちを恐怖と爆笑の渦に巻き込んだキャラクターこそが、黒いコスチュームを身にまとった悪魔、ブラックデビルである。
当時のテレビ業界では常識外れとされた画期的な演出やアドリブ劇の数々は、まさしくブラック デビル ひょうきん 族という稀代のムーブメントから爆発的に広がっていった。プロデューサーの横澤彪率いるフジテレビ制作陣と吉本興業などの才能が火花を散らしたこの時代。本稿では、伝説のキャラクター誕生の舞台裏から、明石家さんまとビートたけしが繰り広げた知られざる死闘、そして昭和ポップカルチャー史に残る未公開エピソードまでを徹底取材のもと深掘りする。
【誕生秘話】高田純次からの電撃交代が生んだ「明石家さんまのブラックデビル」

今でこそ「ブラックデビル=明石家さんま」というイメージが完全に定着しているが、その始まりは誰も予想しなかった「偶然のハプニング」だった。実は、初期にブラックデビルのスーツに身を包んでカメラの前に立っていたのは、高田純次だったのだ。ところが、番組開始早々に高田が肝炎を患い、急遽長期離脱を余儀なくされる。スタジオに激震が走り、代役の選定は一刻を争う事態となった。
そこで白羽の矢が立ったのが、当時若手として破竹の勢いを見せていた明石家さんまである。当初、顔の隠れる覆面キャラクターの代役に難色を示していたさんまだったが、プロデューサーの横澤彪による粘り強い交渉と「好きにやっていい」という一言で腹を括った。マントを羽織り、特徴的な甲高い笑い声「クックックッ」を即興で編み出した瞬間、単なる悪役に過ぎなかった存在は、爆発的なグルーヴ感を纏ったモンスターへと昇華したのだった。
タケちゃんマンとの死闘!台本無視のガチンコアドリブと未公開エピソード

『オレたちひょうきん族』の真骨頂は、ビートたけし演じる「タケちゃんマン」とさんま演じる「ブラックデビル」の直接対決にあった。台本はあってなきがごとし。撮影が始まると、ふたりの天才はお互いのリアクションを試すかのように台本を無視し、エンドレスなアドリブ合戦へと突入した。スタッフすら次に何が起こるか分からないスリルが、レンズ越しに全国のお茶の間に伝播していった。
現場で語り継がれる未公開エピソードも強烈だ。ある夏の収録時、真夏日のスタジオ内で通気性の乏しいブラックデビルの着ぐるみを着続けたさんまが、酸欠寸前になりながらも「たけしさんに負けたくない」の一心でカメラが止まるまでボケ続けたという。対するビートたけしもまた、突如予定にない小道具を持ち出してさんまを翻弄した。吉本興業と関東お笑い界のプライドが激突する密室の闘いは、テレビ放送業界のバラエティ制作に革命的な影響を与えた。
フジテレビと吉本興業が仕掛けた革命!土曜8時の戦争を制した「ひょうきん族」

1980年代前半、日本のテレビ放送業界において土曜夜8時といえば、TBSの『8時だョ!全員集合』が絶対王者として君臨していた。緻密に計算されたコントと徹底したリハーサルで作り込まれる王道お笑いに対し、フジテレビの横澤彪プロデューサーが打ち出した刺客が『オレたちひょうきん族』だった。
吉本興業の若きエースだった明石家さんまをはじめ、ビートたけしや高田純次といった従来の枠組みに囚われない才能を一堂に集結。あえてNGシーンや楽屋裏のドタバタまでを画面に晒す演出スタイルは、それまでの番組制作の常識を根底から破砕した。完璧主義へのアンチテーゼとして生まれたライブ感溢れるお笑いバラエティ番組は、若い世代の心を瞬く間に掴み、日本のテレビ史における伝説的な視聴率戦争の主役となった。
昭和ポップカルチャーの狂気と愛嬌:なぜ黒い悪魔は日本中を魅了したのか
ブラックデビルが単なる悪役に終わらず、昭和ポップカルチャーを象徴するキャラクターとなり得た理由は、その強烈な二面性にある。禍々しい黒塗りのマスクと悪魔の角を持ちながら、発する言葉は極上の関西弁と軽妙なジョーク。強敵でありながらどこか抜けていて愛くるしいその造形は、当時の子供たちを虜にした。
翌日の学校の休み時間には、誰もが両手を広げてブラックデビルの真似をし、独特の甲高い高笑いを響かせた。駄菓子屋のブロマイドや文房具、レコードに至るまで、キャラクターグッズの展開は社会現象にまで拡大。昭和という熱気とエネルギーに満ちた時代の空気感を見事に体現した存在として、人々の記憶に深く刻み込まれたのだ。
Z世代も熱視線?令和の時代に再評価される伝説的キャラの遺産
放送から長き年月が経過した現在も、ブラックデビルのインパクトは色あせない。アーカイブ映像の配信やSNSのショート動画を通じて、リアルタイムを知らない若者世代(Z世代)の間でも「あまりにも自由すぎる昭和のテレビ」として再注目を集めている。コンプライアンスやコンテキストが厳格化された現代だからこそ、彼らが放つ生々しい熱量と圧倒的な破壊力が新鮮に映るのだろう。
明石家さんまやビートたけしが築いた「リアルな掛け合いから生まれる笑い」の文脈は、現代のテレビバラエティはもちろん、YouTubeやライブ配信などあらゆるエンターテインメントの血肉となっている。昭和の土曜8時、黒いスーツを纏って暴れ回ったあの一体の悪魔は、今なお日本のお笑い文化の底流で強い輝きを放ち続けている。 (出典: ブラック デビル ひょうきん 族(Yahoo!ニュース))